谷川の白毛門へ行ってきた
松ノ木沢の頭から望む谷川岳。左の三角形がトマの耳、その右がオキの耳の双耳峰。さらに右のどっしりした山が一ノ倉岳。谷川岳から流れるマチガ沢、中央の沢が一ノ倉沢。
10月3日(土)にMの会の例会で上州の白毛門(シラガモン)へ行ってきた。前日朝までの爆弾低気圧の通過で山行を心配していたが、この日は打って変わった快晴である。
大宮から7:02発の新幹線に乗り待ち合わせの上毛高原駅に向かった。車中には山装備の客が多く目につき、紅葉の谷川岳方面の登山シーズン突入を感じさせられる。案の定、上毛高原駅に降りると乗客は小走りになっていた。仲間のN沢夫妻やT橋の姿を見つけるが、脇目も降らず走っていたのでつられて駆け足になってしまった。8:00発の谷川ロープウエイ行のバスはやはり満員だったがかろうじて座ることができた。
土合橋で下車したが、降りたのは我々の仲間の12名だけだった。いかに天神平・谷川岳の人気の程が窺える。
土合橋バス停から駐車場の奥にある登山口へ向かう。
駐車場の木の間から形の良い山が見える。上州のマッターホルンと大層な呼称がついている大源太山だそうだ。
ここが登山口。標識には白毛門まで3.1KMとある。距離的には大したことがないな、と思ってしまうがどうしてどうして・・・これから過酷な運命が待ち構えているのだ。8:48出発。
登山口にある馬蹄形概念図の看板(T橋さんのブログより借用)。右下の現在地から白毛門を経由し朝日岳・七ツ小屋山・茂倉山から左下の谷川岳までの縦走コースが馬の蹄に似ているのでこの名前がついているようだ。しかし、かなりのハードコースである。
歩き始めてから10分ほどでいきなりの急登が始まる。
木の間越しに谷川岳の上部が見えてきた。
きつい登りが続く。張り出した木の根をつかんで登っていく。
木の間から見える谷川岳の姿が徐々に大きくなってくる。きつい登りの合間の一服の清涼剤の感がある。
登り初めてから1時間になり、疲労感が増してきて休憩が欲しいころになってきたが、OY木リーダーの”もう少し・・・”という非情な叱咤に追われ、ようやく桧のウロに着いたのが10:00だった。ここまでが今日のコースで一番きついところだそうだ。
休憩後はしばらくは木の葉が色付き始めた尾根道を歩く。
岩場が現れる。岩場の前で気持ちを整える(?)美女2人。
この岩場の登りがなかなかスリルがあった。
谷川岳の全容が現れてきた。どっしりとした重量感を感じるすばらしい名山である。
これから行く白毛門を目の前にして登る。
11:10松ノ木沢ノ頭(1,484M)に着く。
松ノ木沢ノ頭から見た白毛門。双耳峰の左側にあるジジ岩・ババ岩の左を通って右側の山頂に向かうことになる。
白毛門の名前の由来は、このジジ岩・ババ岩が冬期に雪で氷門のようになり、山頂部分が白髪頭のように見えるために付いたようである。
10分ほど休憩してから、体調不良の3人を残し白毛門へ向かう。途中、紅く・黄色く色つき始めた中を白毛門を見ながら登って行く。
12:05白毛門山頂に到着。登り一辺倒のきつい行程、ようやく着いた。本当にお疲れさまでした。まずは記念にパチリ。
山頂から少し離れた登山道脇で昼食となる。いつもならここで荘厳なる儀式のB缶空けとなるのだが、前に座っているリーダーのOY木さんの無言の殺気を感じ、思わずザックの中で握りしめた缶の手を離してしまった。今まで登ってきた行程を甘く見るなという戒めであろうか。
山頂からは360度のすばらしい展望である。中央奥に尾瀬の燧岳が見え、その手前右に至仏岳・笠が岳、さらに右奥は日光白根山・その右手前は上州武尊岳が連なっている。
反対側を見ると朝日岳が見える。
谷川岳の左奥に浅間山、その左に榛名山・妙義山が見える。更に薄っすらと富士山も見えた。
山頂でここまで来た9人全員での記念撮影(T橋さんのブログより借用)。
12:40谷川岳を見ながら下っていく。
岩場の下り、慎重に・慎重に下る。
松ノ木沢ノ頭で、ここで待機していた3人を加え全員での記念撮影。
15:33登山口に帰ってきた。ようやく着いたという感じ、疲れました。
頂上で儀式を省略したので、下山するや否やバス停横にある山の家の自動販売機でビールを購入。流し込むビールの味は格別、至福の一瞬である。
16:02発の上毛高原行きのバスを待つ面々。
バスを待つまでの間、道に座り込みビール缶を飲み干すCHI-Mamaとその仲間たち。
大宮まで戻り、ここで北浦和の店で反省会をするという8人と別れる。反省会に参加したかったが、事情があり断念する。
今日は天気に恵まれ、湯檜曽川を挟んだ対面にある谷川岳の展望を充分に堪能でき、それまでのきつい登りも思わず忘れてしまうほどの感動をもらった一日だった。、
by hkatsu59 | 2015-10-05 06:11 | 遊山記