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山中湖採遊記

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大平山山頂。後方は石割山。

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山荘での夕食。今日採ってきた山菜のてんぷらがメーンデナー。とにかくよく食べました。

5月15日(日)~16日(月)に1泊2日で山仲間のOY木さんの山荘をベースにした山菜採りを楽しんできた。このパターンは去年春の山菜・秋のキノコ採りに続いて3回目である。我々アウトローはすっかり味をしめ、オーナーのOY木さんにわがままを言って実現したものである。

15日朝6時に船橋駅でU沢さんの車に拾ってもらい、東名江田バス停でN松さんを同乗し、山中湖のOY木さんの山荘を目指した。
8時過ぎに山荘に到着、ここで前日から来ていたOY木さん・M本さんと合流し山菜採りを兼ねた山歩きに向かった。
去年も行ったマウント富士ホテルの奥に車を止め太平山に登ることにした。




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9:32太平山登山口。今年は春が早かったため山菜の収穫時期が早いとの情報があり、少し心配である。

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案の状、山菜はなかなか見当たらなかった。しかし山の花は目に付く。これはヒトリシズカ。

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ズミの花が満開である。

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これは珍しいシロバナタンポポ。

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黄色い花が可憐なキンポーゲ。

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ヒカゲスミレ

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ハルリンドウも標高を上げるに従ってたくさん目に付くようになる。

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これもズミ。

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大平山山頂で記念撮影(M本さんのブログより借用)。

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山頂から山中湖を見る。本来は湖の後方に富士山が見えるのだが、今日は雲に隠れて見えない。残念!!

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癪なので、去年同じ場所から撮った写真を添付する。本来はこのように見えるのだ。

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目を転じると石割り山が見える。


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小休憩した後平尾山を目指す。道端をキョロキョロしながら、あわよくばと山菜を捜す。が、思うようには見つけられなかった。

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ユキザサ

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一旦下ってから登り返すが、これは頂上直下の急な階段。これを登りきると山頂である。

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11:52平尾山到着。まずは記念に一枚(OY木さん撮影)。後ろに見えるのが、今登ってきた太平山。

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頃は良し。ここでランチタイムとする。山頂は親子連れを含め数カップルだけで空いていた。

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これから、本来の目的である山菜が採れることを期待してカンパイ!!
ところが、山菜はまるでみつからなかった。ワラビは時期遅しでトウがたっていて食べられるようなものではなかった。かろうじてモミジガサやウルイが少々収穫できただけだった。
そこで、OY木さんの山荘の向かいのご婦人からの情報で、北富士演習場が山菜の穴場ということを聞いていたので、そちらの方へ行ってみることにした。
北富士演習場はGWと日曜日限定で開放しているようだが、午前中は地元民がいて500円を徴収しているが午後になると帰ってしまうので無料とのこと。
着いたのは14時過ぎ、やはり山菜目当ての車が数台いるだけだった。

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北富士演習場。広大な溶岩台地が広がっている。足を踏み入れてみると、ウルイがあるわあるわあちこちに見られる。ワラビも少し遅いようで伸びきっていたが、それでも新芽も溶岩の間から結構顔を出していた。

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ワラビ

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ウルイ

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一生懸命採りまくるOY木さんとM本さん。ビニール袋がすぐに一杯になっていった。

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N松さんとU沢さんも真剣に採りまくっていた。40分ほど採っただろうか、ビニール袋が膨らんできたので切り上げることにした。もう充分である。

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北富士演習場の中は当然のことながら舗装はしていないので、砂埃がものすごい。
前を走るOY木さんの車が砂埃で見えないくらいだ。

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途中、紅富士の湯で汗を流す。

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これがOY木さんの車。いかに悪路を苦闘してきたかの証拠である。

途中、スーパーで不足分他を買い出しして山荘に向かった。
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まずは今日の収穫の選別作業、種類別により分ける。

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これが今日の成果。左よりワラビ・モミジガサ・イタドリ、ヨモギ・サンショウ・ウルイ。大満足の収穫である。

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さっそく調理開始(OY木さんのブログより借用)。私の役割はてんぷら担当。今日とってきたワラビ・モミジガサ・イタドリ、ヨモギ・サンショウとスーパーで買った若干の具材を揚げる。

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これが揚がったてんぷら。大皿でふた皿、結構な量である。てんぷら皿の上にはおひたしにしたウルイ。


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富山の銘酒、満寿泉。なかなか美味しかった。

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初めはどうなることかと心配したが、大皿二枚のてんぷらが空になるのにそんなに時間はかからなかった。

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しかし、これでは物足らず(?)、鉄板焼きに移る。てんぷらで腹を満たした状態に、これ以上肉や野菜は食べられるか不安だったが、どうしてどうしてそんな忌優はどこえやら、みるみるなくなっていった。しかも焼きそばを追加しても見事完食である。18時前から始まった食事は、結局23時頃まで続いて全て食べきってしまった。それに一升瓶の日本酒にウイスキーのボトル1本もほとんど空にした。
この恐るべき健啖家の老人パワーに我ながら感心。



翌日は朝食後に花の都公園に行った。
本来であれば、チューリップが満開のはずだったが、今年はきこうも温かく1週間前に咲き終わったとのこと。
その変わり、絶滅危惧種のラン科“クマガイソウ”が1週間前倒しで見頃になっているという。
無料でガイドをしてくれるということでさっそく便乗する。
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これがクマガイソウ。ラン科で大きな花と扇形の葉が特徴である。
クマガイソウは同じ種類のアツモリソウと同じく膨らんだ形の唇弁の花で、これが源平合戦での武士の母衣(ホロ)に似ていることから、白い花が源氏方の熊谷直実の白旗印から“クマガイソウ”・赤い花が平家方の平敦盛の赤旗印から“アツモリソウ”と名付けられたそうだ。

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ガイドから下から写真を撮ると良いということだったので、下から写す。ナルホド・・・

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この一帯に3000株が群生しているそうだ。


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ネコノメソウ

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ハナイカダ。大きな葉の上に小さなポッチのように見えるのが花だそうだ。

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スズムシソウ

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温室に珍しい花があるというので見てみる。これがそのウサギゴケ。

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拡大鏡で拡大したものを見ると、なるほどウサギの耳のようなものが見える(M本さんのブログより借用)。

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昼食は山中湖畔の隠れた人気店“天めん”という自家製うどんやに立ち寄る。ちょっと奥まった場所にある民家風の店である。ここの営業時間は11時から14時まででうどんがなくなり次第閉店となるそうだ。

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ほど良くコシがあり量も多い。頼んだのは山菜うどん、これで500円は安い。


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店の作りも民芸風で趣がある。

ここで腹を満たした後、解散ということでOY木車と別れ帰途に着いた。山菜も心配していたことも杞憂になるほどに充分に収穫でき、そしてそれをこれでもかというほど腹に詰め込んだ充実した二日間だった。
最後に、いつものことながら花の名前に無知な私ですので、OY木さん・M本さんのブログから教えをいただきました。ありがとうございました。

by hkatsu59 | 2016-05-22 11:21 | 遊山記  

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