秩父巡礼その10、結願(破風山~第34番)
今年3月に秩父34ヶ所の札所巡りを思い立ってから9か月、延べ9回にわたって33ヶ所を歩いてきたが、今日がいよいよ最後の結願行となった。
いつものように朝5時32分地元のN駅発の電車に乗り、羽生経由で皆野駅に着いたのが8時12分。毎回思うのだが秩父鉄道の1時間30分以上の乗車は結構疲れる。最も半分以上は眠ってはいるのだが。
皆野駅、思えば3月10日に最初の札所を目指して降りたのもこの皆野駅、そして今日の結願に向かうのも皆野駅。何やら縁があるというもの(単に札所の最寄り駅がここだというだけのことなのだが)と思いながら出発。正面の線路沿いの路地を行くことになる。8:23
車の通行量の多い県道をしばらく歩く。秩父の車道は狭いうえに一歩通行がないのですれ違うのもかなり危険である。しかも歩道の境がないので車を避けながら歩くのも結構気を遣う。そんな思いをしながら30分以上歩いて野巻林道入り口に着いた。車に気を取られていると見逃してしまいそうな標識だった。9:00
雑木林の中の道を歩く。ここは林道で簡易舗装されていてるが、今はその上を落ち葉が覆っていた。
左へ進む・
20分強登っていくと甘い柑橘類の香りがする明るい場所に出る。ユズがたわわに実っているユズ園だ。
桜ヶ谷集落からの道との合流地点。
右の破風山方面に行く。
山頂からは360度の展望が得られる。正面に武甲山、ずーと左には美ノ山が望める。
手前には皆野町が見える。
山頂からの展望はいつまで見ても飽きることがない、自分一人だけの世界に立ち去り難く、20分程はいただろうか。ハイカーが一人登ってきたのを機に下山する。目指す札立峠と水潜寺方面への標識はなかったが、方角的にはこの方面なので下って行くことにする。初めのうちは意外と急斜面だった。10:38
この札立峠は33番菊水寺からくる巡礼の道になっている。左へ下ると龍勢会館から菊水寺へ至る道である。
本堂前にあるお砂踏み、ここで礼拝すると西国33ヶ所・坂東33ヶ所・秩父34ヶ所のご利益があるのだとか。なんとも贅沢な…
納経を済ませこれで結願となった。感慨ひとしおである。バスの時間まで1時間以上あったので、歩いて20分弱の秩父華厳の滝に立ち寄ってみることにした。
これが秩父華厳の滝。日光の華厳の滝に比べるとはるかに規模が小さいが、滝の流れ落ちる様はそん色ないという触れ込みだ。
この秩父華厳の滝は誰がランク付けしたかは知らないが、日本名瀑の10番目だとか。これを見てみると全て東日本である。
これが34番水潜寺で買った(1,000円)結願成就の証明書。ここでは結願成就の対象者が多く、いちいち対応していくのは、不可能だということで名前は記入してもらうことは出来ないとのことだった。日付と名前は自分で書きました。
9か月に亘った秩父34ヶ所の札所巡りもようやく終わった。これによってご利益があるかどうかは判らないが、一つの納得感はつかむことは出来た。よく歩いたが、山越えしたり結構楽しい思い出になった。
by hkatsu59 | 2017-11-30 11:41 | 秩父の山と巡礼