南会津の二岐山・七ヶ岳を歩いてきた
二岐山山頂
10月18日(金)19日(土)の2日間Fツアーで南会津にある二岐山と七ヶ岳を登ってきた。
心配していた台風も通過して、今日は快晴で絶好の登山日和である。いつもの通り6時30分に新橋駅に集合し、14名のメンバーとマイクロバスに同乗し東北道を一路北へ向かった。
第1日目:10月18日(金)二岐山
予定より30分程遅れて二岐温泉の奥にある南登山口手前の駐車場に着いた。10:55出発する。
林道を10分弱歩くと左手に御鍋神社の鳥居があった。ここで脇道に入り御鍋神社に立ち寄ってみる。この神社は平将門没後その妻が再起を計るため建立したもので、ご神体としている大鍋は朝廷からの賜り物と言い伝えられているそうだ。正面にある2本のさわらの巨木は樹齢500年以上あるそうだ。
大きな鍋が神殿から吊り下がっている。
11:16二岐山南登山口。ここから山道に入る。
ブナやミズナラの樹林帯を登る。
12:04ブナ平に着く。昔は見事なブナ林だったようだが、今は大きなブナが散在しているだけだった。
これから登る二岐山男岳が木々の間から望める。
登りがかなり急になってくる。
急坂を登ってくるT国さん。
12:55二岐山山頂到着。ここで全員で記念写真を撮る(T橋さんのブログから借用)。
山頂から磐梯山が見える(中央の三角の形をした山)。
山頂で各自おもいおもいの昼食をとる。もちろん儀式のビールは忘れずに。
北東北出身の3人組でパチリ。
13:52女岳到着。ここは木々に囲まれ展望はなかった。
あすなろの巨木に看板が打ちつけられていて、20数年前にここで結婚式を挙げたと書いてあった。どうでもいいことだけど、ここまで登ってきて結婚式を挙げるという事は御苦労さまでした。
13:58地獄坂の標識あり。これから急坂を下ることになる。
急坂をロープを頼りに下っていく。滑り易く慎重に下る。こんな下りが30分以上も続く。
ようやく平坦な道になる。この頃になるとブナやミズナラの紅葉が目に浸みてくる。
14:56二岐山北登山口に降りてきた。ここで回送してきたマイクロバスに乗り込む。下山口にバスが待っていてくれるのがこのFツアーの最大の魅力である。
バスに40分程揺られて、今夜の宿泊地の湯野上温泉に行く途中にある大内宿に立ち寄る。ここには5年前に家族で来たことがあるが、最近人気が出てきた観光スポットである。
大内宿をバックに記念写真(T橋さんのブログから借用)。
今回のこのツアーを企画したN松さん。いつもご苦労様です。
高台から見た大内宿の全景。昔の宿場町を残している。
湯野上温泉の民宿“いなりや”に到着。かけ流しの露天風呂で汗を流した後はお待ちかねの夕食。
その前に先日赤岳で100名山を見事完登したF井さんを囲んで改めてお祝いの記念撮影。
そして食事。美味しそうであるが、実はこれはほんの一部。次から次と料理が出てきた。
刺身に添えてある“刺身のけん(つま)”の飾りも見事である。右がキュウリで作った松飾りで奥がダイコンで作ったウサギの耳である。奥にあるのがアユの塩焼き。
野菜のてんぷらが食べきれないほど出てきた(実際ほとんどの人が残していて、明日の昼に食べるべくタッパに詰めていた)。この後の手打ちのソバも美味しかった。締めはアイスクリーム、これも美味しかった。大満足である。
皆さん黙々と舌ずつみを打っているところ。
第2日目:10月19日(土)七が岳
この日は曇り空だが雨の心配はなさそうである。
民宿いなりやの横にあるお稲荷さん。何年か前に発掘されたものだとか。かわいいお稲荷さんである。
民宿いなりやの全景。
玄関前で全員で記念撮影。昨夜いろいろお世話になりました宿のお母さんにも入ってもらいました。美味しい食事と温泉ありがとうございました。最高の“お・も・て・な・し”でした。
お母さんと息子さんにはバスが出て行くまでいつまでも見送りしていただきました(フラッシュがバスの窓ガラスに反射して異様な写真になってしまいました)。
8:08羽塩コース登山口に到着。
しばらくはシラカバが目につく樹林帯の中を登っていく。
やがて沢沿いのごつごつした道に変わる。
しばらくすると平滑沢に出る。岩盤を滑るように流れていく沢の中を登る。
岩盤を滑り落ちる流れ。
沢登も急坂となるが意外と滑らない。それでも気を付けて登ることにする。
徐々に傾斜を増す沢の登り。
沢登りから沢沿いの道に変わってくる。登ってくるOY木さん。
登山道の両側には山菜のミズがいたるところにみられる。みんな採っていたがきりがないのでほどほどにして先を進む。それくらいミズが豊富である。
やがて沢も細くなる。この細い流れが、塔のへつりを通って阿賀野川に合流して、やがては日本海に流れ着くのかな。
この頃になると木々も色ずいてきている。
岩影にはもう最盛期は過ぎたのに、ウスユキソウがひっそりと咲いていた。
急坂をあえぎあえぎ登っていくと岩場に出る。ここからひと登りで七ヶ岳山頂到着した。10:30.
頂上は風が強かった。しかし展望は抜群である。山頂で全員で記念撮影(T橋さんのブログから借用)。
燧ケ岳が望める。
女峰山と男体山の日光連山。
独特な山容の荒海山。
上の方が白い飯豊連峰。
昨日登った双耳峰の二岐山も見える。
山頂の標識の横でパチリ。
しばらく下り振り返ると七ヶ岳が見える。その左には二岐山が覗いている。
たかつえスキー場に向かって下って行く。正面に見えるのが会津駒ヶ岳。
50分程下っていくとたかつえスキー場の上部に出る。カラマツ林のダラダラした林道を下る。これが意外と長い。20年ほど前にこのスキー場にはよく来たが、スキーで滑るとすぐに麓に着いたものだと余計なことを考えながら歩いた。途中、カラマツ林に分け入りラクヨウの茸を捜したりしながら下ってきた。
12:35たかつえスキー場の麓の会津アストリアホテルに着いた。ホテル前から七ヶ岳を望む。手前はスキーゲレンデの緩斜面。このゲレンデは何十回となく滑り降りたものだった。
採ってきたラクヨウとムキ茸とミズを煮込んだ山菜鍋を作る。茸の量が少なかったためかちょっと味が薄かったが、それでも結構出汁がきいていて美味しかった。
手があちこちから伸びてきて山菜鍋もあっという間になくなってしまった。
それでも一仕事を終えたビールの味は格別である。
14:00たかつえスキー場を出発して帰路についた。解散地の赤羽駅までは時間もたっぷりあるので、バスの中ではいつものように走る居酒屋で大いに盛り上がった。
今回の南会津の2日間は静かな山歩きで、地獄坂の急な下りや沢登りのバラエティもあり、山頂からの展望も素晴らしく、すばらしい山歩きだった。それと民宿での美味しい料理にも巡り会えたりして楽しい2日間でした。
by hkatsu59 | 2013-10-23 19:15 | 遊山記