NO.84光岳、NO.85聖岳

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仁田池付近から聖岳を望む。どっしりとしていて重厚感がある。

2009年8月22日(土)~25日(火)に南アルプスの光岳(てかりだけ)と聖岳へ行ってきた。この二座は南アルプスの南部に位置し、アクセスが悪い上に行程が長く登りがきつい事で知られている。しかし100名山を目指す為には避けては通れない山である。
Fツアーの名幹事のN松さんが熟慮を重ね、伊那の飯田方面から登るのが一番容易ではないかという事で、山仲間のF井さんN沢さんを誘い4人でチャレンジすることになった。
22日に新宿から高速バスで飯田に行き、その日は飯田泊まりで翌日早朝3時前にチャーターしたタクシーで登山口の易老渡に向かった。




8月23日(日)光岳  晴れ
易老渡4:55 → 面平6:50 → 易老岳9:45 → 三吉平11:10  → 12:40 光小屋13:15 → 光岳13:35  → 光小屋14:27

途中工事中の箇所があり迂回した為に、予定より遅れて4時半過ぎに易老渡に着いた。まだ暗いなかヘッドランプを点けて登山開始。危なっかしい橋を渡るといきなりの急登である。とにかく先は長いのであせらずゆっくりと登って行った。次第に、夜が白み始め明るくなっていくが登山道は樹林の中なのでうす暗い。見通しもなくひたすら登って行く。2時間程で面平の小広場に出る。田舎のバス停にあるようなポールの上にある丸い標識が立ってある。ここからが又きつい登りが続く。
易老渡の登山口から5時間弱登り続けようやく易老岳の分岐に出た。もう疲労困憊である。

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分岐から数メートルで易老岳にでる。ここは周りが樹木で覆われ見通しは何もない。ようやくたどり着いたという記念でパチリ。とにかく疲れた。

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分岐から光岳方向に少し下り気味に行くと三吉平にでた。ここは視界も開け中央アルプスが見える。これは木曽駒ヶ岳か。

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途中トリカブトの群生地があった。このあたりから岩がゴロゴロしている涸沢を登る。この登りはかなりきつい。ここにきて最初の5時間の登りの疲れがどっとでてきて、標高300mの登りを2度休憩をとりながら登った。ようやく静高平のお花畑にでた。しかし意外と花が見当たらない。N沢さんの話だと以前来た時はもっとお花があったそうだ。

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やがてセンジヶ原に出ると遠くに富士山が見えた。ここは平坦な木道になっている。登りから解放されぶらぶら木道を歩くと光小屋に出た。この小屋は静岡県営の小屋で、建て替えたばかりなのかまだ木の香りも残りきれいである。

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小屋の前で遅めの昼食をとって、空身で20分程登って光岳山頂に出た。

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山頂からは一方が開けていて、聖岳が良く見えた。

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山頂から20分程行った所に、光岳の名前の由来となった光石があった。まぶしいような白い岩場である。

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おっかなびっくり光石の山頂に登ってみる。

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光小屋に戻り、小屋の前のテーブルで自炊の夕食を摂る。小屋で買って飲んだビールが、今日の疲れを洗い流してくれるようで美味しかった。
6時過ぎに小屋から富士山が見えたが、時間とともに徐々に赤みを帯びた光が射し込んでいきその美しさに見とれてしまった。写真ではよく映っていないのが残念。


8月24日(月) 晴れ
光小屋4:23 → 易老岳6:25 → 希望峰8:07 → 茶臼岳8:57 → 上河内岳11:10 → 聖平小屋14:18

今日は、昨日来たコースを易老岳まで戻り、茶臼岳・上河内岳を経由し聖平小屋まで行く予定である。
静高平からの涸沢の下りで、8月初めに白根三山に行った際痛めた右足親指の爪が又痛み出した。しょうがないので三人の最後尾でゆっくり行くことにした。
易老岳までは昨日来た時よりも長く感じられたのはやはり疲労の蓄積によるものか。
易老岳からは小さなアップダウンを繰り返すが、木々の間から吹いて来る風が秋風を思わせ心地よかった。

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仁田池付近で、やはりこの聖岳をバックに一枚撮らない手はないので、パチリ。

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仁田池から20分程で茶臼岳に着く。山頂からは360度の展望である。すばらしい!!

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茶臼岳から40分程下って行くとお花畑に出る。生憎目立った花は咲いていないが、湿地帯で広々として気持ちの良いところだ。
これから上河内岳を目指して登って行く。この山もなかなか形の良い山である。しかし山は見えているがなかなか近ずいて来てくれない。非常に長く感じた。

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上河内岳に登る道端に咲いていた花。

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上河内の肩から見た聖岳。近ずいてくるほど重量感を感じる名峰だ。

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肩からガレ場を登って上河内岳に着く。ここからも360度の大展望が目に飛び込んでくる。

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山頂から見た聖岳。右奥に荒川岳(悪沢岳)が見える。

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上河内の肩まで戻り、ここで昼食を摂ってから聖平小屋に下った。ここからは600mのきつい下りだが道端の高山植物が疲労を癒してくれる。
14:18聖平小屋に着いたが、ここは椹島から登ってくるのと赤石岳から聖岳経由でくるルートの交わる所で結構混雑していた。

8月25日(火) 曇り

聖平小屋3:53 → 薊畑分岐4:18 → 小聖岳5:05 → 6:18聖岳6:32 →  小聖岳7:18 → 薊畑分岐7:57 → 西沢渡11:08 → 便ヶ島11:55

4時前に聖平小屋を出るときは満天の星がきれいだった。しかし登って行くうちに次第にガスが立ち込めてきた。薊畑分岐にザックをデポし、サブザックで聖岳に登ることにした。しかしこの登りも結構きつかった。
400m程登って小聖岳に着いたがガスっていて何も見えない。
更にガレ場の道をジグザグに急登を繰り返しようやく山頂にたどり着いたのが6:15過ぎ。山頂はガスの中、何も見えない。

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F井さんにシャッターを押してもらい、N松さん・N沢さんで記念撮影。

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一応、一人でも登頂記念でパチリ。
山頂は寒く、風も出てきたので小屋で作ってもらったおにぎりを食べて早々に下山することにした。しかしこのおにぎりはやたらに大きくて食べきれなかった。

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小聖岳まで降りてきて、聖岳を振り返ると山頂は雲に覆われ見えなかった。

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登る時は必死で気がつかなかったが、道端には結構花が咲いていた。


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これはトリカブトの群生地。ムラサキの花がきれいだった。

薊畑分岐からは1400mの急な下りである。一気に下る、といえば聞こえがいいがやたら長くて閉口する。標高200mごとに標識があり、それを目標に下るがなかなか先が見えてこない。
ようやく西沢渡までたどり着く。ここで川を渡るのに、篭に乗り自分でロープを手繰り寄せて渡るのだがこれがなかなか力を要する。

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西沢渡からは平坦な道になりようやく便ヶ島登山口に着いた。薊畑分岐から実に3時間40分の急な下りである。さすがに疲れた。ここからチャーターしておいたタクシーで飯田まで戻った。

今回の縦走は噂には聞いていたがさすがに疲れた。文字通り便ヶ島に着いた時は精も魂も疲れ果てたというのが実感だが、それでも南アルプスの名峰光岳・聖岳を制覇したという満足感には充分に浸ることが出来た。
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by hkatsu59 | 2014-06-10 11:05 | 100名山追想記 | Comments(0)  

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