人気ブログランキング |

南八甲田の櫛ヶ峰へ行ってきた

c0273271_13263620.jpg

八甲田大岳仙人岱登山道から見た櫛ヶ峰(6月29日)。明日はこの山に登る予定である。

c0273271_13273468.jpg

櫛ヶ峰山頂で、地元A高校昭和38年卒の同期の左からW辺・N田と(6月30日)。

今回、山仲間のOY木・M本・W辺の4人で南八甲田の櫛ヶ峰へ行くことになった。日本百名山の八甲田山は八甲田大岳のことを指すが、八甲田にはこの大岳を中心とした北八甲田と、その奥にある南八甲田とに分かれている。その南八甲田の最高峰が櫛ヶ峰である。北八甲田には多くのハイカーが訪れ賑やかな動を感じるが、南八甲田の山は登山者も少なく自然がそのまま残っていて静寂な玄人好みのする山々である。しかし、櫛ヶ峰へは登山道も荒れていて、かつアプローチも長いので二の足を踏んでいたところである。
今回、地元山岳会の会長を長年務め、県内の登山道の整備に尽力され、特に南八甲田には力を注いでいる私とW辺との高校の同期生であるN田さんにガイドをお願いしたところ快く応じていただいたので、櫛ヶ峰登山が実現することになった。頼もしい限りである。







6月29日(月)晴れ
大宮から始発の“はやぶさ1号”に乗り、9:50新青森駅に着いた。新青森駅で4人集合し、迎えに来てもらったN田さんの車で八甲田の酸ケ湯温泉に向かった。
今日は、明日の櫛ヶ峰登山の足慣らしと、長年気がかりだった毛無岱のお花畑を見てみたいという希望から八甲田大岳へ登ることにした。

c0273271_13293182.jpg

新青森駅から車で約1時間、11時過ぎ酸ケ湯温泉に到着。
酸ケ湯温泉の建物の奥に八甲田大岳が見える。N田さんの話では昨日・一昨日はかなり激しい雨が降ったそうだ。今日は一転晴れていて期待が持てそう。

c0273271_1329475.jpg

11:20出発。

c0273271_1330250.jpg

仙人岱コース登山口。

c0273271_1330259.jpg

新緑が眩しい中を登って行く。

c0273271_13304882.jpg

空の青さが気持ちがいい。

c0273271_13311127.jpg

タニウツギ

c0273271_13315198.jpg

登って行くうちに展望が開ける。櫛ヶ峰が見える。手前右が横岳、南八甲田の山である。

c0273271_13321567.jpg

シャクナゲ

c0273271_13323447.jpg

岩場の道に変わる。

c0273271_1333865.jpg



c0273271_13363555.jpg

沢沿いの道を登って行く。

c0273271_1337661.jpg

キンポーゲ

c0273271_13372742.jpg

イワイチョウ

c0273271_13375314.jpg

木道の道になる。正面は小岳。

c0273271_13381471.jpg

左手に日本百名山八甲田大岳が見える。

c0273271_13383577.jpg

12:45八甲田清水の水場に到着。別名辰五郎清水ともいう。辰五郎とは、私も小学生頃の記憶で、八甲田に鹿内仙人がいるというのが有名だった。この鹿内仙人の名前が辰五郎といい、この清水の発見者でもあるので命名されたようだ。とにかく八甲田で遭難事故があると鹿内仙人の名前が必ず出てきて、多くの救助をしたということで知られていた。又、その服装が特異で、たくさんの勲章を下げた服を必ず着ていたものだ。又、人前で生きたカエルを食べるという事でも有名だった。おぼろげながらこんな昔の事を思い出してきた(実は今夜泊まった酸ケ湯温泉に鹿内仙人の写真があったので思い出した次第です)。

c0273271_13385513.jpg

ここでちょっと遅めの昼食を摂る。

c0273271_13391548.jpg

八甲田大岳がきれいに見えるので、つい大岳をバックに一枚・パチリ。

c0273271_13394383.jpg

ヨツバシオガマ

c0273271_1340488.jpg

キンポーゲ

c0273271_13403385.jpg

ヒナザクラ


c0273271_13405447.jpg

しばらくすると雪渓も現われてきた。渡る風も冷たくて気持ちがいい。


c0273271_13411652.jpg

正面の小岳の奥に形の良い高田大岳が見える。

c0273271_13415418.jpg

こじんまりとした鏡沼。カエルの卵と思しきものがあった。この辺にモリアオガエルが棲息しているそうななでその卵かな。

c0273271_13421950.jpg

ミヤマオダマキ

c0273271_13423973.jpg

13:45八甲田大岳(1,584.6M)到着。この頃になるとガスがかかっていて展望がなく、しかも風も強く寒かったので早々に下山する。下の方では晴れていたのだが、山の天気は気まぐれである。

c0273271_11272595.jpg

ガスの中、山頂での記念撮影(OY木さんのブログより借用)。

c0273271_134334.jpg

ガレ場の下山路を下る。

c0273271_13433437.jpg

14:08大岳避難小屋に着いた。この小屋、10年ほど前に何度か春スキーに来た時にお世話になった小屋である。雪のない小屋を見るとその時とは印象がまるで違う。ある時は、吹雪にまかれほうほうの体で飛び込んだ記憶もあるが、雪のない時はなかなか立派な小屋で静かな佇まいである。

小屋を少し行くと、上毛無岱の湿原にでる。
c0273271_13435829.jpg

ヒナザクラ

c0273271_13443774.jpg

ワタスゲ

c0273271_13445977.jpg

ウラジロヨウラク

c0273271_1345237.jpg



c0273271_13455896.jpg

花が咲き終わったチングルマ。こんなにたくさんあるという事は、花が咲いていた頃はさぞ見事だったと思う。残念。

c0273271_13462397.jpg

シャクナゲ

c0273271_13465445.jpg

毛無岱を一望。花が終わったチングルマが一面に見られる。

c0273271_13473257.jpg

階段状の道を下ると下毛無岱が見える。


c0273271_134824.jpg

下毛無岱。花が少なく端境期だったようで少し残念。

c0273271_13483211.jpg

酸ケ湯温泉の屋根が見えてきた。

c0273271_13485984.jpg

16:00毛無岱登山口に降りてきた。


そして夕食

c0273271_13493265.jpg

夕食前のひと時、名物の千人風呂で汗を流した後にN田さんが持参した田酒を飲む。これはN田さん手造りのギョウジャニンニクの葉をそのまま醤油漬けにした1年物とワサビの葉の粕漬け。なかなか美味しかった。

c0273271_11281969.jpg

田酒を中心にA高校同期の3人でパチリ(OY木さんのブログより借用)。

c0273271_13495621.jpg

今夜の夕食。湯治部屋での宿泊のせいか豪華とはいえないがまずまずのメニューだった。真ん中にあるのがホヤの塩辛、珍味である。

夕食後、再度部屋に戻り残っていた田酒と持参の焼酎を飲んだが、明日の朝が早いので9時頃には就寝した。



6月30日(火)曇り
c0273271_13275423.gif

今日はこの長丁場に挑戦。赤い線の旧道コースを行く(ネットより転載)。

酸ケ湯温泉から車で20分程の猿倉温泉に移動。

c0273271_1356396.jpg

猿倉温泉の奥の登山口から5:40出発。天気は薄曇りで熱くもなくまずまずである。

c0273271_13572261.jpg

マイズルソウ

c0273271_13575428.jpg

湾曲したシラカバ。雪の重みで曲がってしまったのだろうが、登山道にはこのような張り出した木々が多く、頭上注意連続だった。

c0273271_13582370.jpg

6:45矢櫃(ヤビツ)平着。ワタスゲが見られるがその他の花は残念なら見られなかった。

c0273271_13592969.jpg

7:00矢櫃橋、ここで朝食とする。この橋は比較的新しく、今まで歩いてきた登山道の悪路からして異質な感じがしたが、これもN田さん達の努力の結果なのだろう。

c0273271_13585110.jpg

酸ケ湯温泉で作ってもらった弁当。おかずも豊富で結構豪華な弁当だった。

c0273271_1401097.jpg

小枝や笹が登山道にはみ出している中、頭上を気にしながら歩く。

c0273271_1404559.jpg

所々にしっかりとした石垣が苔むした状態で見られた。
昭和8年頃、県の公共事業として経済活性化を目的に、猿倉温泉から十和田湖までの23キロ余りに自動車道路として作ったものだが、途中2年程で工事を取り止め、結局1台の車も通ることもなく放置されてしまった遺物である(ネット情報から)。

c0273271_143313.jpg

昨日までの雨の影響か、狭い登山道の上を滑るように水が流れていた。

c0273271_1433153.jpg

8:10乗鞍岳の麓の水場。この水がすこぶる美味しい。数多く山の湧水を飲んできたが、ここの清水は群を抜いていて一級品である。帰りもこの道を通るので、その時には汲んでいこうと決めた。

c0273271_144532.jpg

乗鞍岳への分岐。これを左へ行って沢の登り藪こぎをすると乗鞍岳へ行くそうだ。

c0273271_1443198.jpg

イワイチョウ

c0273271_1445874.jpg

高田大岳も見える。

c0273271_1453941.jpg

ゴゼンタチバナ

c0273271_146215.jpg

ワタスゲ

c0273271_146393.jpg

このあたりにくるとまだチングルマが咲いていた。

c0273271_147492.jpg

木々の間から櫛ヶ峰が見えてきた。

c0273271_1473257.jpg

お花畑の連続で、熱心に写真を撮るM本さんとOY木さん。これらの写真がお二人のブログを賑わすことになるでしょう。

c0273271_147573.jpg

イワカガミの群生。山に行くと岩陰にひっそりと咲いているのをよく見るが、このように群生しているのは珍しく見事なものである。

c0273271_1482353.jpg

8:53黄瀬沼(おうせぬま)への分岐。


c0273271_149079.jpg

分岐から左の黄瀬沼の方へ入ってみると、小さな池糖があった。この先1時間ほど分け入ると高山植物の宝庫の黄瀬沼へ行けるのだそうだ。しかし、道はかなりの悪路であるようだ。


c0273271_1494053.jpg

9:08駒ヶ峰への分岐。ここを右に行くと駒ヶ峰へ行けるそうだが、かなりのブッシュに覆われている。N田さんは近じか藪払いをしてコース整備をするそうだ。このボランテアには頭が下がります。


c0273271_14101584.jpg

遠くに岩手山がうっすらと見える。N田さんによると岩手山が見えるのは珍しいそうだ。


c0273271_14105041.jpg

ヒナザクラ

c0273271_11291086.jpg

私の安いデジカメでは花の接写はどうも上手く撮れない。それとも腕が悪いのか(どうもこちらの方が正解のようだが)。そこでOY木さんのブログより借用したヒナザクラのアップがこちら。

c0273271_14111868.jpg

登山道を狭めるように枝や草で覆われてる。これらをかき分け登って行く。


c0273271_14114516.jpg

又またチングルマが現われてきた。


c0273271_14121526.jpg

この草原には一面にミズバショウが見られる。

c0273271_14123785.jpg

薄っすらと見える山は十和田山。十和田湖の外輪山である。あの山の向こうに十和田湖があるのだ。手前には雪渓が残っている。

c0273271_1413191.jpg



c0273271_14132713.jpg

9:38ようやく櫛ヶ峰登山口に着いた。歩き始めて4時間でようやく登山口に着くとは長ーい助走である。


c0273271_14181638.jpg

イワカガミ

c0273271_14184997.jpg

チングルマが咲き誇る中の登山道を登る。


c0273271_14191180.jpg

藪が深くなる。この道を分け入る。


c0273271_14193256.jpg

藪を抜けると木道の湿原となる。ニッコーキスゲも見られる。

c0273271_14195642.jpg

ワタスゲが一面に咲いている湿原の向こうに雪渓の残っているどっしりとした櫛ヶ峰が姿を現した。

c0273271_14202131.jpg

コバイケソー


c0273271_14214982.jpg

c0273271_14204829.jpg

突如道端にミズバショ―が現われた。

c0273271_14211930.jpg

このミズバショーが咲いているところが登山道である。踏まない様に気をつけて歩く。


c0273271_14221477.jpg

オオバキスミレ

c0273271_14224777.jpg

ショウジョウバカマ

c0273271_14231128.jpg

本格的な登りとなる。藪こぎの連続で先行者の頭だけが見えている。

c0273271_1423495.jpg

悪戦苦闘の連続の末、ようやく見通しがきいてきて櫛ヶ峰の頂上が見えてきた。

c0273271_14241222.jpg

11:00櫛ヶ峰山頂(1,516.5M)に着いた。あまり広くない山頂だが360度の展望があった。しかし風が強く寒い。ハイ松で風をよけ昼食を摂る。

c0273271_11302096.jpg

山頂での記念撮影(OY木さんのブログより借用)。

c0273271_14243631.jpg

薄っすら霞みがかかっているが展望は抜群である。乗鞍岳とその裾に黄瀬沼も見える。

c0273271_142549.jpg

北八甲田の左から八甲田大岳・小岳・高田大岳。


c0273271_14252331.jpg

かすかに十和田湖も見える。

c0273271_1426285.jpg

ハクサンチドリ

c0273271_14262366.jpg

寒いので食事が終わると早々に下山となる。

元来た道を下山する。
c0273271_1426495.jpg

オオバキスミレ

c0273271_14271629.jpg

ヒナザクラ

c0273271_14273831.jpg

c0273271_1428846.jpg

15:45猿倉温泉に戻ってきた。10時間強の登山である。さすがに疲れた。


そして打ち上げ
青森市内に戻り、宿で汗を流した後に、宿から徒歩10分程の古川魚菜市場の近くの郷土居酒屋“侍”で今日の慰労会をした。

c0273271_14312563.jpg

ホヤとミズの水漬け。

c0273271_1431125.jpg

ホッケとカレイの焼魚。

c0273271_14301696.jpg

この店の自慢のひと品、ホタテの味噌貝焼。なるほど美味しかった。

c0273271_14303744.jpg

今日一緒に汗を流した5人と、やはりA高校38年卒の同期で市内在住のS藤が加わり、山談義と地の魚と田酒でしばしの時を過ごした。

今回の南八甲田櫛ヶ峰は、手つかずの自然が色濃く残っていて、なかなか目を楽しませてくれた秘境の山であった。長い間気にはなっていた山だけに達成感はある。しかし、10時間強の山歩きはこの年ではかなりこたえた。N田さんには大変お世話になりました。南八甲田を初めとした地元の自然を守り、かつ整備していく活動を今後とも頑張ってください。
翌日は、OY木さんとM本さんは函館の山に登るというので1日の朝に別れることになる。お二方にも足が遅くご迷惑をおかけしました。

by hkatsu59 | 2015-07-02 13:28 | 遊山記 | Comments(0)  

<< OB懇親会2015 大真名子山と禅頂行者の道を歩く >>