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沼津・熱海散歩

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熱海梅園の梅

26日(火)久しぶりに熱海に泊まる機会があったので、女房と一緒に沼津・熱海とぶらり歩くことにした。
沼津といえば名だたる漁港、となると美味しい魚が食べられるはず。そして隣の三島はなんていってもうなぎ・・・期待が膨らむ。
山仲間でかつて沼津に住んでいたOY木さんからグルメ情報をいただき出かけることにした、



26日(火)沼津
今日の第一目的は沼津市場でのランチ、混雑することを予想して昼前に着くべき逆算し、9時台の新幹線こだまに乗り込む。今日は冬にしては温かい陽射しで、冬の海風を想定して着こんでいったのが返って邪魔になるようだった。新幹線からも雪を抱いた富士山が綺麗に見えていた。

沼津駅からバスで沼津漁港に着いたのが11時過ぎ。
沼津魚市場界隈をぶらぶら散策・・・今日は平日だというのに人出が多い。しかも観光バスも目に付く。これは最近秘かに人気のある“日帰りグルメバスツアー”の一行なのか。
まだ昼前だが、OY木さんご推奨の“魚河岸丸天”を捜し店内に入ってみる。店内は結構混雑していた。

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なんとかテーブル席を確保して、座ってすぐに目に付いたのがこの“駿河三色どんぶり”のメニュー。駿河湾と言えばシラスと桜エビ。シラスが生シラスと釜揚げシラスが入った三色・・・迷うことなくこれを注文した。

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これが運ばれてきた三色丼・・・美味しそうである。いや、実際食べてみると美味しかった。これだけでも沼津まで足を延ばした甲斐があったというもの。

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これが店内風景。まだ昼前にもかかわらず満席である。

腹も充分に満足し、店を出てからしばらく市場界隈を散策した。途中、マグロの尾の煮つけに目がくぎ付けになり、帰ってからの酒の肴にと購入した。実はその隣に並んでいたマグロのカマの煮つけ(800円)が美味そうでこれをを買いたかったのだが、これからぶらぶら歩くのには重すぎるようなので、心残りはしたが断腸の思いであきらめた。

市場から少し歩いたバス停からバスに乗り、沼津御用邸に行った。
ここは明治26年から昭和44年まで皇室の御用邸として使用されていたもので、現在は沼津御用邸記念公園として解放されているものだ。

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入口の前にある“根上りの黒松”。

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沼津御用邸の入口。

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西附属邸の前に一本の蝋梅が花を咲かせていた。

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西附属邸が見学できるので入ってみる。部屋には当時使われていた家具調度品が陳列されていた。
これは昭和天皇が子供のころ乗っていた自転車の本物。

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これは調理場。去年TVで人気のあった”天皇の料理人”でもこのレイアウトが使用されたようだ。


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そしてここが食堂。

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ここが普段お住まいになっている御座所。

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時節柄、お雛様も飾ってあった。

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建物の裏側、駿河湾沿いは松林に囲まれた芝生となっていた。

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記念に一枚、T子。

この後、三島のうなぎ・・・と心待ちにしていたが、何箇所か調べてみたところではこの時間ではまだ営業をしておらず、時間待ちをしても混雑が予想されるので今回はあきらめることにして熱海に向かった。

27日(水)熱海
今日も晴れ、しかも昨日にもまして温かい。着込んだコートが邪魔になるくらいである。
今日は、まず熱海梅園を覗いてみることにした。情報では五分咲きということだったが、早いものは満開に近い木もあるそうだ。
泊った宿は来宮にあったが、ここから梅園まではさして遠くはなかったのでぶらぶら歩いた。
梅園に着いたのは9時半頃、結構人が多かった。

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園内に入ると梅が咲いていた。これは五分咲きというところか。

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蝋梅もあったが、これは満開に近い。

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咲き始めた花と、大きく花を広げたものが混在する木、もうじき満開か。

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園内にある中山晋平記念館。晩年、晋平が熱海で過ごした建物を移設したものだそうだ。

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これは実際に中山晋平が使用したピアノ。これで船頭小唄などを作曲したということだ。

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ここは居間のようだ。

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庭にある“黄花亜麻”というヒマラヤ原産の花で珍しいもののようだ。

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2階から覗いているT子。

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上から梅園を見るとまだまだ花はチラホラ、満開まではもう少し先というところか。

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これは紅梅。

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これは7~8分咲きといったところか。

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梅とT子。

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梅園を見渡してみると、咲いている木もあるがまだまばらというところ。あと1週間もすれば満開になりそうだ。
1時間ほど園内を見て回ったが、外へ出ると観光バスが並んでいて人出もかなり多くなっていた。


梅園から熱海市内へ歩く。かなりの急な坂道を下って市街地に入る。間もなく起雲閣に出たので覗いてみることにする。
起雲閣は大正時代に当時の造船王が個人の別荘として建てたもので、その後鉄道王の根津嘉一郎が買い取り洋館を建て増した。戦後は旅館となり志賀直哉・谷崎潤一郎・太宰治等の文豪が多く宿泊したのだそうだ。現在は熱海市が買い取って公開しているもので、“熱海三大別荘”と言われた名邸だそうだ。
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根津嘉一郎が建てた洋館のサンルーム。天井からの陽光に耐えるために床はタイル張りになっている。このタイルは一つひとつが手造りだそうだ。こだわりが窺える。

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ここは玉渓(ぎょっけい)と呼ばれている部屋で、かつて三島由紀夫や仲代達矢が新婚旅行の時に泊まった部屋だそうだ。

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ここは玉姫と呼ばれている部屋。

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文豪の部屋と呼ばれている所で、尾崎紅葉や山本有三・船橋聖一等の文豪がここで執筆したのだそうだ。

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庭に下りてみる。なかなか落ち着きのある庭園である。

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T子を撮る。後ろの左が創建時の日本建築、右が増築した洋館。

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二人で記念に一枚。

起雲閣を出て、熱海駅方面にしばらく歩くと、糸川という小さな川の両岸に八重桜が咲いていた。日本一早く咲く桜と銘打って、この23日から桜祭りが始まっているという。
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まだ、満開とは言えないが7~8分咲きといったところか。

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川の両岸に桜が咲いている。花見客の姿もそこそこ見られる。

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ピンクの八重桜、これはもう満開か。

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桜をバックに姥桜のT子を撮る。

熱海駅まで歩き、途中干物などの買い物をして返った。
温泉と新鮮な海の幸のグルメ、そして梅や桜見と日ごろの孫の喧騒から解放された2日間だった。

by hkatsu59 | 2016-01-28 14:44 | 気ままな散策  

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