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奥只見の蒲生岳・浅草岳を歩いてきた

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       中先尾根から望む浅草岳

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       浅草岳山頂に咲くヒメサユリ

6月のFツアーは17日(金)・18日(土)の1泊2日で奥只見の蒲生岳・浅草岳へ行ってきた。今回は東京からの16名と現地で合流する仙台から参加のY木さんを加え17名のメンバーとなった。
いつものように6時30分新橋駅を出発、東北道西那須野塩原インターで降り、塩原温泉・南会津を経由し奥只見に向かった。しかし遠かった。蒲生岳登山口のある会津蒲生駅近くの駐車場に着いたのは5時間後の11時30分だった。



第1日目:6月17日(金)蒲生岳

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駐車場から見た蒲生岳。標高は828Mとさほどではないが、別名会津のマッターホルンと呼ばれているそうで、円錐形の形の良い山はいかにも手強そうである。

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登山口近くの只見線“会津蒲生駅”。平成23年7月の新潟福島豪雨の際この近くの3つの橋梁が流失し、それ以降は会津川口駅と只見駅が不通になっているそうで、この会津蒲生駅界隈の線路も雑草に覆われていた。復旧費用は80億円以上かかるようで、豪雪地帯でもあり一日平均の利用客が二桁止まりなため復旧に手つかずの状態のようだ。

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登山口にある“上原(かんばち)清水。どんなに水不足の時でも水量に変化はないとのことだ。さっそく飲んでみるが確かに美味しい。帰りに汲んでいこうーと。

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11:50蒲生岳登山口。これから470Mの登り一辺倒の開始である。

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初めのうちは新緑の気持ちのいい登山道を歩く。

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しばらく歩くと“クマ出没注意”の看板。最近はあちこちから熊が現れるというニュースが目に付く。仙台のY木さんから最近この辺で熊が出たとのニュースがあったそうだ。

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20分ほどで岩場が出てきた。さっそくの試練である。とにかく慎重に・・・

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夫婦松の看板のある松。

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行き過ぎて振り返ってみると、二本の松が絡み合っていた。これが夫婦松の由来か。

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岩場の登りも急になってきた。

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12:38分岐着。右へ行くと鼻毛通しで左は西側岩壁となる。岩壁の下りは危険なので登りに取ることにして左に向かった。

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片側が切れ落ちる道を慎重に・慎重に。

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登山道からの展望。正面に只見川の向こうに鷲ヶ倉山が見える。

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家族松。4本の松にそれぞれお父さん・お母さん・子供達の名前がつけられていて、これで家族松というようだ。

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最後の鎖場。

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13:00蒲生岳山頂到着。なかなかきつかった。まずは記念にパチリ。

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明日登る予定の浅草岳が見えるが山頂は雲に隠れていた。

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山頂は狭い。我々のほか2パーティがいたが山頂は満杯である。

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全員で記念撮影(M本さんのブログより借用)。

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15分程滞在してから久保下山口(鼻毛コース)へ下る。岩場の下山を考えると、さすがに今回は儀式を執り行う気持ちにはなれなかった。

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さっそくロープの下りが待っていた。

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切れ落ちている道を慎重にトラバース。

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下山までもう少し。駐車場も見えてきた。

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14:25登山口に戻ってきた。


蒲生岳登山口から1時間30分程移動して国民宿舎浅草山荘に着いた。
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18時から食事。冒頭の乾杯のあいさつは例によって私に回ってきた(OY木さんのブログより借用)。年齢順ということでいつも私にお鉢が回ってくる。数か月より違わないのだけれど一番の年長だから仕方がないか。

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これが今夜のメニュー。なかなかボリュームがあった。

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地酒を酌み交わしながら和気あいあい1時間30分程の酒宴だった。
部屋に戻ってからは、朝が早ったのと蒲生岳でのタフな登りの疲労もあって8時頃には早々に寝入ってしまった。


第1日目:6月18日(土)浅草岳
浅草山荘のマイクロバスでネズモチ平登山口まで送ってくれるというので、5時45分からの朝食を済ませ6時30分に出発した。
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20分ほどでネズモチ平駐車場に着く。駐車場にあった浅草岳登山案内図。我々は左中央の現在地ネズモチ平登山口から浅草岳を経由し、右上の田子倉登山口まで歩くことになっている。

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6:57ゲートを出発。

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       タニウツギ

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7:07ネズモチ平登山口に入る。

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道端にギンリョウソウがあった。葉緑体のない珍しい花で別名ユウレイソウともいう。

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新緑の中の気持ちのよい登山道を歩く。

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ありました!!ヒメサユリです。浅草岳と言えばヒメサユリ・・・ようやくお目にかかれました。実はこの後これでもかというくらいヒメサユリとはご対面することが出来たのだ。

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ギョッ!!ブナの木に得体のしれない者が・・・しかもゆっくりと動いている。ナメクジである。それにしても大きい。20センチはあろうかと思われる。


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         マイズルソウ

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         ゴゼンタチバナ

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         イワカガミ

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9:02前岳分岐到着。左に行くと浅草岳である。

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この辺りにはまだ雪渓が残っていた。ここを直進すると前岳に行けるが、ご覧の通りガスがかかっているのでパスをする。

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         ミツバオーレン

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         シラネアオイ

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         ショウジョウバカマ

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雪渓を渡る。

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木道のある湿原に出る。正面には目指す浅草岳が見える。

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花を咲かせる直前のヒメサユリ。これはこれで綺麗である。

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       ドウダンツツジ

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9:37浅草岳山頂到着。まずはスナップを一枚。

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山頂からガスが切れ田子倉ダムが見えてきた。思わず歓声!!

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山頂でくつろぐ面々。まだランチには早いので儀式のビールと小腹を満す程度でくつろぐ。

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全員で記念撮影(M本さんのブログより借用)。

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徐々に田子倉ダムが姿を現してきた。

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先程ガスのためパスしてきた前岳が見える。

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山頂に咲くヒメサユリが風に揺れていた。

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10:06田子倉ダムへ向かって中先尾根を通って下山開始。

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タニウツギの咲く下山道を行く。

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         タニウツギ

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ここにもヒメサユリが・・・

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振り返ると今登ってきた浅草岳が見える。

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ヒメサユリの群生地で花と戯れるMachikoさん。花には無粋な面々がただひたすら下っていくのに抗議し、“ゆっくり見ようよオ”と声を上げ、ついに座り込んでしまったのだ。


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タニウツギと田子倉ダム。

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鬼ガ面山をバックにM越さん。

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私も記念にパチリ。

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ニッコウキスゲが二輪斜面に咲いていた。


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下るにつれ田子倉ダムがだんだんはっきりしてきた。


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浅草岳を背に下る。


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剣が峰付近の鬼ガ面眺めから見た鬼ガ面山。豪雪でえぐられた斜面が荒々しい。


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熊合せという看板がある場所でランチをする。熊合せとはマタギが熊を獲った所である。


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ここで全員で記念撮影(OY木さんのブログより借用)。一人多いが、仙台のY木さんの知人のS木さんが田子倉登山口から登ってきて、ピストンして合流したのだ。


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尾根を歩いているといつまでも鬼ガ面山が付いてくる。もう一度じっくり眺めてみる。

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田子倉ダムを目指し下って行く。

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熊の爪痕の看板。ブナの大木に右上から斜めに爪痕が確認出来る。

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13:27田子倉登山口に下りてきた。
ここで仙台のY木さんと別れ、我々は途中寿和温泉で汗を流し、いつものように走る居酒屋で反省会をしながら、関越道小出ICから赤羽駅に向かった。

今回は、蒲生岳のタフな登りに閉口したが、浅草岳のヒメサユリをはじめとした高山植物の花のオンパレードに心を癒された記憶に残った2日間だった。

by hkatsu59 | 2016-06-21 13:00 | 遊山記  

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